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  • CURATOR’s EYE

現代アートを理解するための100人 日本のキュレーター/評論家編①

2023/02/22
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現代アートは難しい。一体誰が、どんなふうに評価されている世界なのだろう?
現代アートを知ろうと思ったことがある方は、そんなふうに戸惑った経験がある方も多いでしょう。
「現代アートを理解するための100人」シリーズを読んで、アートワールドの国内・国外の主要なプレイヤーを網羅していきましょう。

1. 片岡真実


1997年より東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年に森美術館に入った片岡真実は、2020年からは館長を務めています。
これまでに塩田千春、小沢剛、会田誠、アイ・ウェイウェイなどの個展を手がけ、2022年7月に開催された国際芸術祭「あいち2022」では芸術監督を務めました。
暮らしぶりや言語、考えはばらばらな一人一人のアーティスト、また鑑賞者が、その独特の世界の見え方や社会問題を解決するためのひらめきを求め、キュレーション、評論、国際展覧会のディレクターなど、グローバルかつ多岐にわたる仕事に従事しています。

2. 長谷川裕子


長谷川裕子は、金沢21世紀美術館の立ち上げに関わり現在も館長を歴任、また、東京都現代美術館参事、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授も務める、日本を代表するキュレーター・アートディレクターです。
これまでに、水戸芸術館の「クリスチャン・ボルタンスキ」展の企画、2003年 第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、現代美術家・映画監督のマシュー・バーニーの紹介・展覧会の企画、2017年 第7回モスクワ国際現代美術ビエンナーレ、タイランドビエンナーレの芸術監督など、数々の企画の中心人物となり美術界を牽引してきました。
日本の現代アート界におけるキュレーションの仕事を第一人者として積極的に発信し、書籍も数多く著しています。


3. 南條史生


南條は、1977年文学部哲学科美学美術史学専攻を卒業し、1988年ヴェニス・ビエンナーレ「アペルト88展」コミッショナー、2005年ヴェニス・ビエンナーレ金獅子賞国別展示審査員、2006年及び2008年シンガポール・ビエンナーレ アーティスティック・ディレクターなどの主要なポジションを歴任。
また、片岡真実と共に森美術館を運営し、現在は十和田市現代美術館総合ディレクター、弘前れんが倉庫美術館特別館長補佐を務めています。
2016年、フランス芸術文化勲章オフィシエを受章し、2022年には文化庁長官表彰するなど、その活動が国内外で認められ、現代アート界の重鎮と言ってよいでしょう。


4. 鷲田めるろ


十和田市現代美術館館長の鷲田めるろは、キュレーターとして知られており、哲学者の鷲田清一の息子です。
2017年、ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館キュレーターを務め、あいちトリエンナーレ2019キュレーターや瀬戸内国際芸術祭2019アーティスト選考アドバイザリーボード委員などを歴任しています。
数多くのアートプロジェクトを実現しており、日本で行われた国際展の先駆けである鶴来の現代美術祭を調査、アーカイブ展示などによってベルギーのキュレーターのヤン・フートの役割を明らかにするなどの業績も認められています。


5. 岡村恵子


岡村恵子は、東京都写真美術館学芸員を務め、「フィオナ・タン まなざしの詩学」(2014)ほか、「MOTアニュアル2000 低温火傷」(2000)、「イマジネーション 視覚と知覚を超える旅」(2008–09)などを企画してきました。また、2009年に「恵比寿映像祭」を立ち上げ、第1-5回、第9回のディレクターを務めています。
2017年の恵比寿映像祭は、『マルチプルな未来』をテーマとした、世界のグローバル化やネットワーク化など、いろいろな物が繋がり合っていることを考えるきっかけになるような作品が集合したものになっています。


6. 服部浩之


服部浩之は、1978年愛知県生まれのインディペンデント・キュレーター。
2006年早稲田大学大学院修了し、2009年から2016年まで青森公立大学国際芸術センター青森の学芸員を務めました。
常に「オルタナティブなあり方」を意識の根底に据えています。
MACという略称を持つアートスペースを山口、ハノイ、青森などで展開。近年の共同キュレーションによるプロジェクトに、十和田奥入瀬芸術祭「SURVIVEーこの惑星の時間旅行へ」(十和田市現代美術館、奥入瀬地域|2013年)や、「MEDIA/ART KITCHEN」(ジャカルタ、クアラルンプール、マニラ、バンコク、青森|2013年~2014年)、あいちトリエンナーレ2016(愛知芸術文化センターほか、愛知|2016年)、アッセンブリッジ・ナゴヤ(港まちポットラックビルディングほか、愛知|2016年)などが挙げられます。


7. 遠藤水城


東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)代表/ヴィンコム現代美術センター芸術監督の遠藤水城は、1975年札幌生まれのキュレーターです。
2005年、若手キュレーターに贈られる国際賞「Lorenzo Bonaldi Art Prize」を受賞しました。
国際美術評論家連盟会や、京都造形芸術大学客員教授を歴任。これまで国内外で多数の展覧会を手がけています。


8. 荒木夏実


荒木は、日本のキュレーターで東京芸術大学准教授を務めています。慶應義塾大学文学部を卒業後、英国レスター大学ミュージアム・スタディーズ学部修士課程を修了しています。
2014年に開催された「ゴー・ビトゥイーンズ展」では第26回倫雅美術奨励賞、第10回西洋美術振興財団学術賞を受賞しました。
現代美術を通して社会を考える企画や執筆活動を行っています。

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著者

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現代アートの歴史・楽しみ方・各アートジャンルの解説など、役に立つ情報を芸術大学卒業のキュレーターが執筆しています。TRiCERA ARTは世界126カ国の現代アートを掲載しているマーケットプレイスです。トップページはこちら→https://www.tricera.net