9s Gallery by TRiCERAでは、 2022年11月8日(火) 〜 2022年11月14日(月)の会期にて、ペインター・原ナビィと立体作家・南村遊によるグループ展「紅白」を開催いたします。
About the Artists
原ナビィは「暴力とエロ」をテーマに平面作品を展開している、東京芸術大学在学中の若手ペインター。覆い隠したくなるような人間の本能的な暴力性や欲望を、劇画漫画から影響を受けたコミカルな油彩で表現する。
南村遊は、大理石を素材とした彫刻を制作している。「人は人として何を求め、成したいのか」をベーステーマに制作。
また最近では、人を知る為に、“愛するとは”をキーワードに作品を展開。
大理石を主軸に、金属、陶器、石粉粘土などを素材にして立体や平面作品の作成に取り組む。
Artists' Statements
原ナビィ
「アンダーグラウンドカルチャーや漫画に影響を受けています。漫画の表現には静と動が入り混じっていて、どうにかしてそのような漫画空間を絵画空間に落とし込みたい。
人間の本能的な部分に本質が表れるのではないかと思います。一時期、なんで人間って服を着ているんだろうって思っていて。エロティックな絵でありつつも品がある、というのを大切にしています。」
南村遊
「よく分からないということが原因で怖いものだったりとか、嫌だなって思うことがありますよね。そういうものを、まずは自分が愛せるようにしたいと思っています。オーストラリアで、ずーっと地平線まで羊雲が流れている光景を見たとき、何かのエネルギーの塊が可視化されているものが雲なんじゃないかな、それは人間に似ている、と思ったのがきっかけで雲の表現を始めました。
石という自分の思っている形をそのまま表現できる素材を選び、ある人や物事を知るということ自体が愛するという行為なんじゃないか、という捉え方で作品を作っています。」
紅白展
原と南村の表現は、表面的には全く別のベクトルのものに見える。しかし両者のモチベーションには共通点がある。「人間の本質」と「隠す行為」である。原は人間の本質に暴力性やアンコントローラブルな衝動を見出し、それを晒し出そうとする。さらに、表出のレイヤーにおいて漫画というコンテクストを参照することで、即物的な反射にとどまらない独特の表現を獲得している。
それに対して、南村は人間の本質にはもっと優しい何かを位置付けているのかもしれない。ただ、それを不定形の雲で抱き、原とは反対に「隠す」ことで、そのものを愛し、自分なりに知っていくという行為を目指す。
二人の作家の独特なアプローチに共通する「隠す」/「晒す」行為が 「紅白」というタイトルに託されている。
開催概要
紅白
会期： 2022年11月8日(火) 〜 2022年11月14日(月)
営業時間：会期中無休 12:00~19:00
会場：9s Gallery by TRiCERA
東京都港区西麻布4-2-4 The Wall 3F
アクセス：東京メトロ日比谷線 六本木駅 徒歩10分・広尾駅 徒歩10分
東京メトロ千代田線 乃木坂駅 徒歩10分
連絡先：03-5422-8370
アーティストプロフィール
原ナビィ
2001年 東京生まれ。
「本能・衝動」といった人や動物の根底にあるものを描いています。漫画や曲などからインスピレーションを受けて描くことも多いです。最近は「怒(ど)」に興味があります。
2020年 都立高校卒業
2020年 東京藝術大学油画入学
2021年 muni Art Award グランプリ・ビューワー賞受賞
2021年 グループ展 「KERBEROS」
2021年 blank gallery 「氷月ノ獣」
2022年 what cafe 「CROSSROADS」
2022年ブレイク前夜展
2022年art stage OSAKA
2022年GallerySCENA pre OPEN展
2022年「point de depart 現役藝大生13人の出発点」
2022年 個展 「ベリー・グウ」
南村遊
人は人として何を求め、成したいのか」をベーステーマに制作。
また最近では、人を知る為に、“愛するとは”をキーワードに作品を展開しています。
大理石を主軸に、金属、陶器、石粉粘土などを素材にして立体や平面作品をつくっています。
2015年 愛知県立芸術大学 彫刻専攻 卒業
2017年 愛知県立芸術大学大学院前期博士課程 修了
2018年 愛知県立芸術大学研修科 修了
2019年 「彫刻NOW」 グループ展
2020年 「南村遊展」 個展 大阪府 GALERIE petit bois
2021年 「南村遊展」 個展 東京 Mid-Century MODERN
2021年 ブレイク前夜 出演
2022年 Artglorieux GALLERY OF TOKYO 「ブレイク前夜展」 グループ展 東京
