The 21st “1_WALL” Graphics Exhibition
Installation View, “The 21st “1_WALL” Graphics Exhibition”, 2019 ©️Guardian Garden
Courtesy of Guardian Garden.
若いアーティストは、自分の作品を作るだけでなく、世界に向けて作品を発表する機会を持ちたいと常に切望しています。グループ展、個展、助成金などの機会を提供するアートコンペは、若いアーティストの作品を発表する方法の一つです。東京では、数あるアートコンペの中でも、35歳以下の才能あるアーティストを発掘する「1_WALL」グラフィック展という面白いコンペが毎年開催されています。
第21回「1_WALL」グラフィック展は、東京のガーディアンガーデンで開催されます。同ギャラリーは、総合人材サービスを提供する株式会社リクルートホールディングスが運営している。本展では、2次審査を通過したファイナリストの作品6点を展示。一次審査では参加者全員のポートフォリオを中心に、二次審査では一次審査を通過したグラフィックデザイナーと審査員との1対1のディスカッションが行われました。第21回目となる今回のグループ展では、ファイナリスト6名にそれぞれ壁の片面を割り当てた「1_WALL」を開催しました。
Installation View, “The 21st “1_WALL” Graphics Exhibition”, 2019 ©️Guardian Garden
Courtesy of Guardian Garden.
最終選考に残った6名の中から1名に大賞が授与され、受賞者には1年後にガーディアン・ガーデンでの個展の機会が与えられ、30万円の助成金が支払われます。この最終審査は、9月3日のグループ展開催中に行われます。最終選考に残った6名が作品のプレゼンテーションを行い、それをもとに審査員が講評を行います。また、最終審査の様子も公開されます。
本展の印象は、第21回「1_WALL」が多様性をベースにしていること。作品は、写真、ドローイング、インスタレーション、絵画、版画、さらにはグラフィックデザインをベースにしたものまで様々です。ギャラリースペースの中央には、作家のポートフォリオが展示され、また、昨年の第20回「1_WALL」グラフィック展の最終審査の様子をモニターで見ることができます。第21回「1_WALL」グラフィック展の最終審査の様子は、最終審査後にご覧いただけます。
関係者によると、審査委員会では、まともな結果ではなく、作品の展開に進展が見られる作家を高く評価しているとのこと。その進捗状況から、日本の若い情熱的なアーティストを応援しているコンペティションのファイナリスト、優勝の鍵となる情熱が見えてきたとのことです。
Yoshiki Tanaka, ‘Feels like sightseeing’, Installation View, “The 21st “1_WALL” Graphics Exhibition”, 2019 ©️Guardian Garden Courtesy of Guardian Garden.
Yuko Mayumi, ‘Urban Oasis’, Installation View, “The 21st “1_WALL” Graphics Exhibition”, 2019 ©️Guardian Garden Courtesy of Guardian Garden.
二次審査を通過したファイナリスト6名は以下の通り。Toru Kase, Daisuke Kondo, Maya Kondo, Yoshiki Tanaka, Mousho, そして Yuko Mayumiそれぞれ多様な作品を発表しています。Toru Kaseは、想像を絶するスケールのモニュメントをグラフィックデザインで表現しています。Daisuke Kondoはドローイング。音楽を聴いてひらめきを表現するDaisuke Kondo。Maya Kondoは空想の世界を創造しています。Yoshiki Tanakaは、香港でのアーティスト・イン・レジデンス・プログラムからインスピレーションを得て、言葉、ドローイング、彫刻を組み合わせたインスタレーション作品を発表します。芽生のドローイングは、様々なタイプの部屋を表現し、人々の異なる時間を表現しています。Yuko Mayumiは、自然の風景から都市のオブジェまでを結晶化させ、組み合わせた「アーバンオアシス」を制作しています。
第21回「1_WALL」グラフィック展
DATES : 2019年8月27日(火)~9月28日(土)
営業時間 : 午前11時~午後7時
日曜・祝日は休館。入場無料。
記事を書いた人:Jeongeun Jo
韓国出身、日本在住。東京藝術大学大学院美術研究科を卒業したTRiCERAのメンバーの一人。彼女自身もアーティストとして活動している。