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キュレーターが見た「アートフェア東京2022」

2022/03/14
Sophia Wan

キュレーターが見た「アートフェア東京 2022」

   

「アートフェア東京」とは

2022310日~13日の4日間、東京国際フォーラムにて開催された日本最大級の国際的なアートフェア東京 (Art Fair Tokyo)。 過去からつながるアートの文脈を示しながら東洋と西洋、今と昔をつなぐアートマーケットのプラットフォームとして2005年から開催しています。古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広いアートが集まり、国内外150の出展者と、約3,500点の作品が一堂に集まります。 今年の入場者数は延べ43,390人にも昇りました。

「アートフェア東京2022」の特徴

アートフェア東京2022の特徴を運営の方に伺ったところ、2022年はインターナショナル色の強いテーマとなっているとの回答をいただきました。外国の大使館が多数協賛で入っている事を意識してか、また日本作家の海外展開をより意識したコンセプトが背景にある事が感じられました。

 

誰でも覗ける無料ゾーンの開放

毎年3月に行われているアートフェア東京。 B1Fの区画は丸ごとチケット提示の必要がない無料ゾーンとなっています。無料ゾーンもクロッシング(百貨店をメイン)とギャラリーゾーンの2種類のエリアに分かれており、それぞれ特徴のある作品を楽しめるようになっていました。チケットを買わずとも30以上のスペースで一気に作品を見れるのが魅力的です。B1Fギャラリーは比較的新しいギャラリーが集まっている様に伺えました。

海外でも活躍するアーティストを中心とした魅力的なギャラリー出展数々

老舗ギャラリーと有名ギャラリーが乱立するB2Fゾーンでは、世界で活躍するアーティストの作品が楽しめました。実際に海外から日本へ来た作家や、日本を基盤に海外での展示を行っている作家の作品が多く展示されていました。 また、各ギャラリーのネームプレートを見ると拠点に海外拠点が記載されており、ニューヨークやロンドン、シンガポールなど、どの拠点にギャラリーを開いているのかが明確に分かるのが特徴的でした。  
 

アートフェア東京2022から読み取れる新たな潮流

数としては少ないですが、イラスト的表現の絵画、特撮、漫画から派生した2次創作的な作品が新たな潮流を作り始めていると感じました。

Japanコンテンツの海外での快進撃、復権なるか。

また、立体作品とデジタルなど先進性を象徴するものから伝統工芸まで日本ならではの表現が楽しめました。

著者

Sophia Wan