植物に象徴的な意味を担わせる伝統は世界の多くの文化が持っている。
なにかめでたいことがあれば花束を渡して祝福をし、人が亡くなれば花を供えて見送る。そうやって人は花をただの植物以上のものとして共に歩んできた。
人が花に意味を見出した例として、花言葉は恰好の例であろう。その起源については不明な点が多いが、現在行われているような花言葉の慣行は、19世紀の西欧社会で盛んになったという。こうした流行を背景に、1819年頃には最初期の花言葉辞典、シャルロット・ド・ラトゥール著《花言葉》が出版。
ラトゥールは《花言葉》の中で、色の違いのほか本数ごとに花言葉を考案・紹介するなど、とりわけバラは特別に扱われた。それは「花の中の花」と称されるほど西欧文化において重視されてきた花の一つで、伝承や神話に由来する意味づけが既になされていたことがある。
本記事では、古今東西で多くの人々の心を惹きつける「花の中の花」、薔薇のペインティング作品を花言葉と合わせて紹介したい。
浜浦敦子/Atsuko Hamaura
黄色い薔薇の花言葉:「友情」「平和」「愛の告白」
作家の詳細はこちら
山田久美子/Kumiko Yamada
3本の薔薇の花言葉: 「愛しています」「告白」
作家の詳細はこちらから
Jessica Veilleux
ピンク色の薔薇の花言葉:「しとやか」「上品」「可愛い人」「美しい少女」「愛の誓い」
作家の詳細はこちらから
中村公紀/Koki Nakamura
白色の薔薇の花言葉:「純潔」「清純」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」
作家の詳細はこちらから
Tatiana Alive
1本の薔薇の花言葉: 「一目ぼれ」「あなたしかいない」
作家の詳細はこちらから
広田稔/Minoru Hirota
青い薔薇の花言葉:「夢かなう」「奇跡」「神の祝福」
作家の詳細はこちらから